クリスタルメーカーの違い
現在市場に出回っている、大きく分けると4つに分類されるクリスタルガラスの特色と、それに対するアトリグラスの寸評です。
日本では「アスフォー」または「アスフール」と呼ばれている、エジプトのメーカーです。
正確なカットは透明で明るく、カラフルな火花のようだとも言われますが、これはクリスタルガラスの製造分野において50年以上の経験を持つことから容易に見て取れます。
1961年の創業以来、品質の追求を積み重ねてきました。
元々は2200平方メートルほどの敷地で200人の職人で製造をされてきましたが、現在では120万平方メートルにまで増築された工場で28,000人以上の選び抜かれた従業員と、非常に優秀な職人を抱えるまでになりました。
「ASFOUR CRYSTAL」「PRECIOSA」「SWAROVSKI」の3大クリスタルメーカーの中では、一番安価なため非常に使いやすく、世界中の多くに人に使われています。
アトリグラス評
ASFOUR CRYSTALの魅力はなんといってもその価格にあります。
品質も良く、非常に安価なため数多く必要な時にはとてもありがたい存在です。
しかしながら、あくまでもシャンデリアパーツといった割と大きめなクリスタルばかりで、アクセサリーのような小さいものを作れるようなビーズパーツなどがあまりありません。
また、カラーバリエーションは「クリスタル」「AB(オーロラ)」「サテン」「ハニー」「ゴールデンシャドウ」の5色と、他メーカーに比べると色数は少ないです。
アトリグラスではサンキャッチャーなどを価格を抑えて作りたい時には「トップの部分をアスフォー」「それ以外をプレシオサやスワロフスキー」などと使い分けています。
また、最近では「CRYS-Tile(クリスタイル)」や「Crystal Flare(クリスタルフレア)」といった新商品の販売も開始し、建材としても注目を集めています。
品質:★★★★ 価格:★★★★★ カラーバリーション:★★
PRECIOSA「プレシオサ」は、チェコで一番有名な 高品質クリスタルジュエリー・オブジェの会社です。
独自の製法と加工法によるカッティング技術、クリスタルガラスの製造技術を生かし、最近ではラインストーンをはじめ、ビーズ・ペンダントトップ・ボタンといったアクセサリー製品の製造も行っています。
ボヘミア地方のガラスの歴史は古く13世紀に遡ります。
ヴェネツィアよりガラス技術が持ち込まれ、徐々に広がっていきました。
17世紀頃からは独自の工法が編み出されだんだんとヨーロッパ市場で名が知られ始めます。
1948年に7つの主要ガラス工場が戦略的提携を結び、プレシオサグループが結成されました。
アトリグラス評
価格ではアスフォークリスタルとスワロフスキーの間になります。
シャンデリアパーツのラインナップはアスフォーとあまり変わりませんが、アスフォーと違いカラーバリエーションがあります。
また、プレシオサはビースの種類が豊富で、アクセサリー制作などにも使えます。
その品質は非常に高く、スワロフスキーと比べても遜色はありません。
アクセサリーで使用しても十分満足いただけます。
「カラー・ビーズのバリエーション」があり「スワロフスキーよりも安い」この2点がプレシオサの大きな利点です。
アスフォーとスワロフスキーのいいところを兼ね備えたメーカーとも言えます。
品質:★★★★ 価格:★★★ カラーバリーション:★★★
1895年にオーストリアのチロル州で創業した世界最高峰のクリスタル・ガラス製造会社です。
誰しも一度は耳にしたことがあるような有名メーカーですが、その品質は非常に高く、独自のカッティング技術によりとてもシャープで美しく、遠くから見てもキラキラときらめくように計算されて作られています。
また、色や形の種類も豊富で、世界中で様々な用途で使用されています。
ヴェルサイユ宮殿やオペラ劇場のシャンデリアパーツとして使われていることでも有名です。
※2021年でシャンデリアパーツ等の製造販売を終了しました。
アトリグラス評
やはり品質、バリエーションは文句なく世界一だと思います。
「こんな色のこんな形が欲しい」などといったときに、スワロフスキーで見つからなければ諦めるレベルです。
カットにもものすごくこだわりがあり、同じ形のものでさえカットを増やして新商品として出てくることもよくあります。
ただし、やはりその分値段は高く、アクセサリーやサンキャッチャーを全てこれで組むとどうしても予算をオーバーしてしまうこともあります。
ここだけはどうしても譲れない、という時にはスワロフスキーをお勧めしています。
品質:★★★★★ 価格:★ カラーバリーション:★★★★★
最近よく見かける安価なクリスタルはほとんどが中国製のものです。
その品質はやはり粗悪なものが多く、そもそも「クリスタルガラスではない」ものも多くあります。
クリスタルガラスというのはガラスに酸化鉛を混ぜ込んだものを指す言葉で、酸化鉛を混ぜることで透明度や光の屈折率が上がります。
そうすることで普通のガラスとは違った「クリスタル(水晶)」のような輝く透明なガラスになるのです。
酸化鉛の含有率によってもその差は生まれ、一番綺麗な「フルレッドクリスタル」は含有率が30%以上、「レッドクリスタル」は24%以上、「セミレッドクリスタルは」24%未満となります。
ちなみに上記の3社のものは全てフルレッドクリスタルです。
これらの見比べかたは単純で、持ってみればわかります。
酸化鉛の混じっているものは重く、混じっていないものは軽いです。
また、カットにも大きな違いがあります。
わかりやすいのはクリスタルの「穴部分」でカット技術がないことから穴部分はほじくって開けているため、白くカビガビになってしまっています。
当然見栄えも良くなく、白くなってしまっているため光はさらに透過しにくくなってしまいます。
アトリグラス評
中国製のものは確かに安いですが、正直に言ってしまえばアクリル製のものともあまり変わらない品質です。
上記のクリスタルと比べるとどうしても黄ばんで見えてしまうので、せっかくクリスタルガラスを使うのであれば品質にもこだわって使って欲しいと思います。
品質:★ 価格:★★★★★ カラーバリーション:★★
営業日カレンダー
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■は定休日となり、全ての業務をお休みさせていただきます。